長年連れ添った家具に、愛着を感じずにはいられません。手ざわりやにおい、傷跡や色のくすみなど、家具には歴史が刻まれています。それがもし、上の世代から引き継いだものならば、もっと長い歴史が刻まれていることでしょう。
長持ちすること、傷んでも治せることはは、最低条件。捨てられてしまわないものをつくりたい。長い年月を経て育った木に敬意を払い、その資源を活かす。無垢材でつくる家具の魅力は、長く使うことによってわかります。
素材にこだわり、素材をできるだけ自然のままに使う。
素朴なデザイン。装飾は省き、素材と構造をあらわし、それを意匠とする。
生活スタイルや生活環境、建物と調和したデザインをする。
それぞれに違った暮らしがあり、必要とする寸法や用途は異なります。家具自体への好み、要望にとどまらず、家具を実際に使用する空間や、お手持ちの家電製品、食器、本など生活用品を把握した上で、デザイン、作製いたします。打合せは、納得するまで何度でもおつきあいします。
あなたとともに成長し、思い出が積み重なっていく友達みたいな存在になってくれたらうれしいです。
若いご夫婦のご新居新築に、声をかけていただいた。
木の塊のような存在感のあるキッチンが好みとのこと。
建築中の建物を見せてもらうと、イメージが湧いてきた。
こだわりが随所に見える。
■厨房本体:赤松無垢 リボス塗装
■カウンター:ステンレスt1.0mm HL
■シンク:ステンレスt1.0mm HL
■カウンター収納:赤松無垢 リボス塗装
■飾り棚:杉無垢 リボス塗装
オフィスの事務用デスクや椅子は、
機能と価格優先の大量生産品が一般的だ。
以前ハウスメーカーに勤めていた時も、どこもそうだった。
普通に事務用メーカーのカタログをめくっていた。
でも、今はそうしない。
いま目の前の自分の机は、手づくりの木の机。
一枚板ではないから、若干の隙間もある。
多少むくったり、反ったりもしている。
でも、これでいいと素直に思える。
「オフィスに木の家具を置きたい。」
思わぬ要望に一瞬戸惑ったが、うれしかった。
■机・厨房・ローボード:赤松無垢 リボス塗装
■下駄箱:赤松集成材 AEP塗装
落ち着いた書斎に、新たに書棚を加えたいとの要望。
しっかり使い込まれた机やキャビネットたちは、
新参者に興味津津。
でも、心配なんてほんの一瞬。
■書棚他:セン リボス塗装
■衝立:タモ リボス塗装
木を使って気を使う必要はない。
まるでダジャレのように
聞こえてしまうかもしれないですが。
キズも付けば、シミもできます。
便利だからとフックを付けてみたり。
へこんだら、紙やすりで削ってみたり、色を変えてみたり。
ああ、なんておおらかな木の家具。
100年後にはどんなデザインになっているんでしょうか。
■厨房カウンター:赤松無垢 リボス塗装
木材を生かすには、やはり適材適所。
均一で精度が高い工業製品とは違い、
ふぞろいで、傷つきやすく、くせや個性があります。
その個性を生かすには、それなりの技術が必要で、手間と時間がかかります。
そんな木材の素顔を五感で感じていただけたらうれしいです。
ただいま準備中です。